第4回「山口国際協力の里」中小企業海外展開支援に関する説明会を開催

12月6日(水)、山口大学とジェトロ山口貿易情報センター及び三井住友海上火災保険株式会社との共催で、第4回「山口国際協力の里」中小企業海外展開支援に関する説明会を山口大学吉田キャンパスで開催しました。本説明会は本学が推進している「山口国際協力の里」の事業の一環として、海外展開を検討している企業を対象とし、様々な情報提供を行うことで、企業の海外展開に向けた支援を行うことを目的に、2013年度より実施しているものです。

 

今回は主テーマを海外展開の際のリスク・危機管理とし、また、それに関連して日本貿易振興機構(以下、ジェトロ)が提供する様々なサポートサービスについて、それぞれの有識者をお招きし、紹介しました。

説明会では、山口大学の富本国際連携担当副学長補佐による挨拶の後、各講演者による講演が行われました。最初に行われた株式会社インターリスク総研の加藤氏による講演では、海外展開する際に必要なリスクの分析手法や対策方針の作成などについて、実例を交えながら紹介が行われました。加藤氏からは、展開を検討している国や各企業の業種によりリスクは異なるため、どのようなリスクが想定され、どのリスクが最も危険度が高いかということを一定のサイクル・手法の下、分析し、対策を講じていくことが重要との解説がありました。また、こうした事前の調査・分析による社内体制の整備に加え、進出後、実際に危難に遭遇した際の規定整備や役職員等の保護についても言及され、事件・事故に巻き込まれた際の対応等をマニュアル化し、周知することの重要性についても紹介されました。

 

続いて行われたジェトロ山口貿易情報センターの岩上氏の講演では、中堅・中小企業の海外展開を支援する目的で設立された新輸出大国コンソーシアムの支援や、各分野の専門家による情報提供サービス等、ジェトロのサポートメニューについての説明があり、それぞれの具体的な相談窓口などについても紹介されました。

 

山口大学は今後とも「山口国際協力の里」の活動を通し、県内の企業の海外進出並びに発展に貢献していきます。

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