山口から、世界へ!青年海外協力隊体験談&説明会を開催

山口から、世界へ!青年海外協力隊体験談&説明会を開催

 

4月19日(水)、山口大学吉田キャンパスにて、独立行政法人国際協力機構中国国際センター(JICA中国)との共催で、「山口から、世界へ!青年海外協力隊体験談&説明会」を開催し、学生30名が参加しました。本説明会では、青年海外協力隊として活動経験のある山口県JICAデスク、国際協力推進員の木下愛氏により、青年海外協力隊の制度について説明がなされた後、実際に協力隊として活動した体験談が語られました。

 

青年海外協力隊は日本政府のODA予算によりJICAが実施する事業です。事業発足から50年以上の長い歴史を持ち、参加者はこれまでにのべ4万人を超えています。この日の説明会では、開発途上国からの要請(ニーズ)に基づく派遣分野確定の流れや応募・選考方法の紹介がなされた後、映像を通して派遣までの訓練や現地での活動の模様が紹介されました。また、併せて現在の所属先に身分を置いたまま参加できる現職参加制度や帰国後の進路等についても紹介され、派遣形態や派遣後の展開についても様々な選択肢があることが示されました。

 

続いて行われた体験談では、木下氏の現地での活動の模様が紹介されました。木下氏は2010年6月~2012年6月までマレーシアに村落開発普及員として派遣され、現地では州立公園の環境保全に取り組まれていたとのことです。木下氏によると、現地では行政機関、NGOや大学といった団体が様々な活動をされていたそうです。一方、団体間の活動の連携が取れておらず、成果も限定的であったとのことです。この課題を克服するため、各団体の関係者を集め、環境教育シンポジウムを共同で実施する等の活動を通し、各関係者同士のつながりを深め、「点から面」へ活動を結びつけることに特に尽力したことが説明され、木下氏が協力隊員としておこなった一連の活動により大きな成果があったことが本説明会参加者に強く印象付けられました。

 

最後に木下氏から、「協力隊に参加し、後悔したという人はなく、一様に将来に向かってかけがえのない経験を得て帰国している」との所感が述べられ、協力隊への参加を検討している学生に対して、「やらずに後悔するなら、やってみるべき」との力強いメッセージが送られました。

 

体験談の後に行われた個別相談では、多くの学生が熱心に木下氏に質問をしており、学生の国際協力への関心がより深まっているようでした。本説明会を通じて、より多くの学生が海外へと活躍の場を広げてくれることを期待します。

   

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