山口県海外展開フォーラムに富本副学長補佐がファシリテーターとして参加

山口県海外展開フォーラムに富本副学長補佐がファシリテーターとして参加

 

69日(火)、ホテルニュータナカで、山口県・山口海外展開推進協議会主催の「山口県海外展開フォーラム(以下本フォーラム)」が開催されました。本フォーラムは、県内中小企業の海外展開を支援する目的で今年設置された「山口県海外展開推進協議会」の活動の一環として実施されたもので、同協議会委員には本学の三浦副学長(国際・地域連携担当)も名を連ねています。

 

フォーラムの冒頭、村岡県知事から挨拶があり、続いて海外展開について豊富な経験を持つ、日本貿易振興機構及び中小企業基盤整備機構の講師2名による基調講演が行われました。講演では、まず、ASEAN加盟国への進出を念頭に、その意義や各国の市場の魅力と相違点が明らかにされた後、実際に進出する際の留意点が事例とともに紹介されました。次に、海外進出の際、経営戦略を事前に立てることの重要性、具体的な方法、進出先の市場調査の必要性、そして、海外進出成功の秘訣はこれらの手順を確実に踏むことだ、との説明がありました。

続いて行われたパネルディスカッションでは、企業関係者のパネリスト3名が参加し、基調講演を行った講師2名がコメンテーター、山口大学経済学部富本教授がファシリテーターを務めました。各パネリストから海外展開の現状が紹介された後、現在、ASEANやその他のアジア各国に進出している中小企業は、各国の商習慣の違いによる取引の停滞や東日本大震災以降の風評被害に直面していることが明らかにされ、これらの課題解決に向け、活発な議論が交わされました。コメンテーターからは、異なる商習慣への具体的な対処法の例や、風業被害への対策として、自社商品をブランド化する方法などが紹介されました。また、現在国あげて中小企業支援が推進されていることから、多くの公共機関に中小企業支援制度があることが紹介され、海外進出のリスクを軽減するためにも、こうした制度を積極的に活用していくべきだとの指摘もなされました。

今後、山口大学は、県内中小企業の抱える課題に対し、独自の支援を実施していくとともに、山口県が積極的に推進する企業の海外展開支援活動と連携することで、県内中小企業の活性化、国際化に貢献します。

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