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重点連携大学 梨花女子大学校とのキックオフ・プロジェクト開催

重点連携大学 梨花女子大学校とのキックオフ・プロジェクト開催

3月1日(土)、吉田キャンパス大学会館で、日韓の非正規労働問題研究者や当事者が一堂に会し、「非正規労働者と貧困問題」日韓フォーラムが開催されました。このフォーラムは、日本と韓国の関係者がお互いの国の非正規問題の実態を知ることにより、労働者の働く権利を守り、生存権を保障する社会を創出するための運動と連帯の一助となることを目的として、山口大学大学院東アジア研究科の主催で行われたものです。

重点連携大学 梨花女子大学校とのキックオフ・プロジェクト開催

山口大学は、海外の学術交流協定校のうち、6大学を重点連携大学と選定して、研究連携の強化を図り、研究力と大学全体のレベルの向上を目指しています。梨花女子大学校はそのうちのひとつです。今回のフォーラムは、本学と梨花女子大学校が今後研究交流を深めていく上でのキックオフ・プロジェクトと位置づけられています。

当日は、非正規労働問題を社会的な課題とすることに成功した梨花女子大学校の第一線の研究者らが、貧困女性への支援の分析や非正規労働の実態等について講演を行いました。また、日本側からは、ワーキングプアの実態や自動車メーカーマツダの派遣切り訴訟の裁判の状況と法規制についての報告が行われました。単なる統計上の数字ではなく、綿密な調査に基づいた報告に対し、会場からは多くの質問があがり、報告後に行われた統括討論では、日韓両国が抱える非正規労働問題の共通点、相違点等について、より理解を深めることができました。

重点連携大学 梨花女子大学校とのキックオフ・プロジェクト開催

休憩時間には、日韓の今日の労働者の姿や運動を克明に描いた映画「希望のバス」が、オ・ソヨン監督自らが編集したダイジェスト版で上映されました。

山口大学では、このフォーラムをきっかけに、梨花女子大学校との連携をさらに強化しながら共同研究を発展させ、新たな労働者の権利を保障する制度の確立につなげていきたいと考えています。

 

 

重点連携大学 梨花女子大学校とのキックオフ・プロジェクト開催
重点連携大学 梨花女子大学校とのキックオフ・プロジェクト開催
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