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重点連携大学セミナーを開催

重点連携大学セミナーを開催

7月4日(金)、タイのカセサート大学において、第1回重点連携大学セミナーを開催し、カセサート大学および本学から研究者ら約25名が参加しました。

山口大学は、海外の学術交流協定校の中から6つの大学を重点連携大学に指定し、研究交流を強化することで、大学全体の研究力向上を目指しています。カセサート大学は、20年にわたり、本学農学部を中心とした研究チームと、中高温微生物に関する共同研究プロジェクトを実施しており、今後、益々本プロジェクトの発展が見込めることから、重点連携大学に指定されました。また、本プロジェクトに参加している、タイのチュラロンコン大学とは、他に獣医の分野でも共同プロジェクトが進行中で、本学の複数の研究者が関与していることから、同校も重点連携大学に指定されています。重点連携大学に2校指定されている国はタイのみであることから、タイは重点拠点国にも指定されており、本学の研究にとって必要不可欠なパートナーとなっています。

セミナーでは、初めに、カセサート大学のSiree Chaiseri副学長から、参加者に対して歓迎の言葉が述べられ、続いて、本学の堀学長特別補佐が、山口大学の重点連携大学および重点拠点国選定に関する取組みを紹介し、「このセミナーをきっかけに、プロジェクトが益々発展することを望む」と挨拶しました。その後、中高温微生物の研究プロジェクトがスタートした当時の学長であり、プロジェクトの遂行に尽力された、Thira Sutrabutraカセサート大学名誉教授が、開会の辞として、「20年前のプロジェクトが、このような形で発展したのを見ることができて幸せだ」と、長きにわたる両校の共同研究の歴史を称えました。

また、本プロジェクトの発展に中心的な役割を果たした、カセサート大学のGunjana Theeragool研究科長が、基調講演で、20年間の主な活動と成果をユーモアを交えながら紹介し、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

重点連携大学セミナーを開催

カセサート大学、チュラロンコン大学、山口大学それぞれの研究者の講演も行われ、山口大学からは、農学部の執行教授が、LEDを利用した植物工場、また、LEDの色の違いが植物の育成に与える影響についてプレゼンテーションを行い、参加者の高い関心を集めました。

本プロジェクトは、日本学術振興会の研究拠点形成事業「バイオ新領域を拓く熱帯性環境微生物の国際研究拠点形成」に採択され、さらなる広がりを見せており、山口大学は、重点連携大学との共同研究をより一層発展させ、研究力の向上に取り組んでまいります。