back

台湾大葉大学から22名の研修生を受入れ

1月28日,29日の両日,山口大学の学術交流協定校である台湾大葉大学の教育専業発展研究所から,現職の小・中学校の教諭である大学院生22名を受入れ,日本の教育制度に関する研修を実施しました。昨年に引き続き2度目の実施となるこの研修は,実際の日本の教育現場の見学や,教育制度に関する講義を通じて,日本と台湾の教育の違いについて理解を深め,研修で得た知識を,研修生自身の教員生活で生かすことを目的としています。今回の研修では,大学教育センターの小川教授及び工学部の江教授による講義、本学教育学部附属山口小学校の見学のほか、山口市教育委員会の協力のもと,山口市立二島中学校の見学や,山口市で実践されているコミュニティスクールに関する講義を実施しました。

開講式では,本学の三浦副学長(国際・地域連携担当)から,歓迎と激励の挨拶があり,それに対し,研修生を引率する洪准教授が,研修生の受入れに対する感謝と研修への意気込みを述べました。その後,一行は山口市立二島中学校へ移動し,タブレットなどのICT機器を活用した授業の見学を行いました。見学後には,タブレットの支給に伴う予算や,タブレットを使った家庭学習などについて,二島中学校の古田校長と活発な質疑応答がなされました。午後は,大学へ戻り,大学教育センターの小川教授から日本の教育制度及びアクティブラーニングに関する講義が行われ,また,学内にあるアクティブラーニング用の講義室を見学しました。

研修2日目には,本学教育学部附属山口小学校の見学のほか,日本のものづくり及びコミュニティスクールに関する講義を受講しました。附属山口小学校の見学では,研修生から「台湾では、低学年の児童に掃除を教えることに大変苦労している。日本では、児童にどうやって掃除の仕方を教えているのか」との質問があり,教員が「家庭での教育で身についていることが多く,そうでない場合も上級生や教員が教えればすぐに身につきます」と回答したところ,研修生は一様に驚いていました。研修の最後に実施された閉講式では,葛留学生センター長が,今回の研修で学んだ知識を台湾の教育の発展に生かして欲しいと挨拶し,研修生一人ひとりに修了証書を手渡しました。

山口大学は,今回の研修が台湾における教育の向上・発展の一助となることを願うとともに,今後も大葉大学をはじめとする協定校との関係深化に努めていきます。 

台湾大葉大学から22名の研修生を受入れ
台湾大葉大学から22名の研修生を受入れ