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在タイ日本国大使館セミナー「発酵生産のための新技術セミナー」を開催しました

9月20日(火)、在タイ日本国大使館(バンコク)において、「発酵生産のための新技術セミナー(主催:山口大学・カセサート大学)」を開催しました。

本セミナーは、本学農学部を中心に、平成10年度に「拠点大学交流事業(JSPS-NRCT)」として開始し、「アジア研究教育拠点事業(JSPS-NRCT)」、「科学技術戦略推進費事業(MEXT-ARDA)」、平成26年度からは「研究拠点形成事業(JSPS-NRCT-MOST等)」として継続してきた国際拠点事業及び国際共同研究の成果として開発した、熱帯性環境微生物を用いたバイオマスからの有用物質生産、特にバイオ燃料生産に関する次世代型新技術をタイ企業及び在タイ日本企業に紹介することを目的に開催したもので、本学及びカセサート大学等の大学研究者、そして、タイ企業及び在タイ日本企業の担当者ら75名が参加しました。

開会式では、初めに、在タイ日本国大使館特命全権大使の佐渡島志郎閣下から、「このセミナーが両国の産業および学術の発展に貢献することを信じている」と期待の言葉が述べられました。

続いて、カセサート大学のLily Kaveeta教務担当副学長代行、本学の堀理事、タイ農学研究機構 (ARDA) のPanpimon Chunyanuwat 事務局長から歓迎の言葉が述べられ、その後、日本学術振興会バンコク研究連絡センターの山下邦明センター長及びタイ学術会議 (NRCT) のYossavadee Ungvichian顧問から、開会の辞が述べられました。

開会式に続くセミナーでは、初めに、生物多様性経済開発事務所のNapavarn Noparatnaraporn上級専門員から、両国政府関係機関の支援による共同研究成果として、数多くの研究発表論文、若手研究者の育成及び民間企業との事業化試験が行われたことが報告されました。

引き続き、本学の松下一信教授(特命)、山田守学長特命補佐及びカセサート大学のGunjana Theeragool准教授ら11名の大学研究者から「バイオ燃料生産に関する次世代新技術」に関する研究成果が紹介され、企業側からは、研究成果に関連した具体的な研究事例や事業展開の可能性などについての発言があるなど、今後の共同研究や事業展開に対する活発な意見交換が行われました。

最後には、本学の富本幾文副学長補佐が閉会の辞を述べ、産学連携共同研究に発展する研究成果を確認した後に、セミナーを終了しました。

このセミナーでは、6件の産学連携による共同研究などのマッチングが行われたこともあり、研究成果の事業化、さらには両国の社会貢献に向けた、とても有意義な機会となりました。

本学では、今後も両国の社会経済の発展と友好親善に寄与するために、一層の研究力の向上、活発な学術交流に取り組んで参ります。

在タイ日本国大使館 特命全権大使佐渡島志郎閣下
在タイ日本国大使館 
特命全権大使佐渡島志郎閣下
セミナーの様子
セミナーの様子
セミナーの様子
セミナーの様子
本学松下一信教授(特命)のプレゼンテーション
本学松下一信教授(特命)の
プレゼンテーション
セミナーの様子
セミナーの様子