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ウダヤナ大学特別研修を実施

12月10日から14日までインドネシア共和国(以下、インドネシア)、ウダヤナ大学の学生総勢11名を招き、ウダヤナ大学特別研修を実施しました。山口大学は2010年にウダヤナ大学と国際交流協定を締結して以降、学生交流及び研究交流を活発に行なっており、2013年には重点連携大学に選定するなど長年にわたって重要なパートナーとして位置づけ、関係を深めてきました。本研修は分野を問わず、より一層の交流促進を図る目的でウダヤナ大学の11学部の学生を対象に実施されたものです。

本研修では吉田キャンパス、小串キャンパス及び常盤キャンパスといった山口大学の全てのキャンパスを訪問し、研修を行ないました。

吉田キャンパスでは、総合図書館や留学生用の寮である国際交流会館を見学した後、本学の岡学長への表敬訪問が行なわれました。表敬訪問において岡学長からこれまでの交流の感謝とこの度の来学の歓迎の意が述べられ、多くを学んで帰ってほしいと研修生に激励の言葉が送られました。ウダヤナ大学の代表者からは研修実施への謝辞とともに、研修への抱負と今後の両大学の交流促進への期待が述べられました。続いて行なわれた学部訪問では経済学部、農学部及び共同獣医学部を訪問し、講義及び関連施設の視察が行われました。各学部では学部の紹介や取組み、各分野での日本とインドネシアの関係等の他、植物工場や動物医療病院の視察が行なわれ、日本の農業の先端技術や普段見る機会の少ない動物医療の現場の視察に参加者は大いに感銘を受けたようでした。また、本学の学生との交流会も実施し、それぞれの大学での学生生活や自身の将来について活発な意見交換が行なわれ、お互いにとって貴重な経験となったようです。

小串キャンパスでは、本学医学部の新病棟とドクターヘリの視察が行なわれました。視察を通して垣間見られた日本の医療制度の仕組み、先端医療や救急救命の現状は、それぞれ異なる関心事項を持つウダヤナ大学の学生達にとって、技術の発展や法制度等の整備が、医療の充実の為にはいずれも重要であるということを再認識する大きなきっかけとなったようです。

常盤キャンパスでは、本学工学部の学術資料館を訪問した後、防災に関する講義及び現在本学に留学しているウダヤナ大学出身の学生によるプレゼンテーションが行なわれました。講義中は研修生から頻繁に質問が上がり、積極的に知識を吸収しようという姿勢が示されるとともに、自身の先輩の研究成果に大いに刺激を受けているようでした。

最後に行なわれた研修修了式においては山口大学から修了証書が各研修生に授与されました。研修が終了したことの寂しさもあったようですが、それ以上に表情からは短い研修期間でも多くの学びがあったことの満足感が感じ取られました。

山口大学はこれまでもウダヤナ大学との交流を通し、日本とインドネシア両国の学術の発展に貢献してきました。本研修をきっかけにさらにウダヤナ大学との交流を促進するとともに、両国の発展に繋げてまいります。

学長表敬訪問の様子
学長表敬訪問の様子
新病棟視察
新病棟視察
ウダヤナ大学出身留学生によるプレゼンテーション
ウダヤナ大学出身留学生によるプレゼンテーション
修了式の模様
修了式の模様