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今年度も青年海外協力隊に合格!!

~~教育学部4年森山朋子さん、中米グアテマラへ~~

昨年度は山口大学4年生3名が国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊(JOCV)に合格し、卒業後にモンゴル、ガーナ、パラグアイに派遣され、現在それぞれの任地で活動中ですが、今年度も教育学部4年の森山朋子さんが見事に合格し、卒業後4月から約2ヶ月半の派遣前訓練を受け、6月から中米グアテマラに小学校教諭として2年間派遣されることになりました。

青年海外協力隊は、日本政府のODA予算により国際協力機構(JICA)が実施する事業(文末の説明を参照下さい)で、在学中に合格するのは大変難しいと言われています。山口大学では国際社会で活躍できる学生を育てるための教育を積極的に推進していますが、若者の国内志向が言われる中で、在学中から世界への関心を持ち、ボランティアとして途上国の発展に役立とうとする学生が続くことをうれしく感じています。

2月3日(木)森山さんは青年海外協力隊合格を丸本学長に報告し、その力強い抱負を伝えました。丸本学長からは、自らの経験に照らし、「若い時の海外経験が人生にとって必ず役立つ、貴重な体験となる。健康に気をつけて山口大学で学んだことを活かし、グアテマラの子どもたちのために大いに活躍して下さい。」との言葉が贈られました。

山口大学校旗の前で丸本学長と記念写真を撮った森山さんは、「大変緊張しましたが、丸本学長の温かな言葉を聞き、改めて頑張りたいと思いました。」と学長との面談の感想を述べていました。


この機会に昨年度派遣された山口大学卒業生の活動ぶりを紹介をしておきます。

マイナス40℃の中で新年を迎えた斉藤君

斉藤徹君(教育学部卒)は、現在モンゴル国第2の都市ダルハンで体育隊員として活動しています。今年になって届いたメール(1月14日)には、「今年は1月2日から早速バスケットの部活動指導にあたりました。モンゴルにはお正月に休むという習慣はないみたいです。そして今もちょうど中学生と高校生のバスケットボールの県大会の真っ最中です。中学生の部では、一昨日と昨日、ダルハン県8位という結果でした。 高校生の部は、今日から始まりました。今朝の試合に勝ち、優勝目指して頑張っています。なかなか、指導は言葉足らずでできていませんが、一緒に混ざって身体を張ってプレイをする中で、子どもたちに伝えられたらと思って頑張っています。モンゴルに来て半年が経ちましたが、なかなか思った活動ができないことの方が多いですが、楽しみながら自分のやりたいこと、そしてそれが少しでもモンゴルのためになればと思って頑張りたいと思います。」と、活動報告と共に力強い決意が述べられていました。

バスケットボールを指導する斉藤君

斉藤君の活動するモンゴル国新ダルハン市


ガーナ国ロウラで理数科教師として活動する衛藤さきさん(理学部卒)は、「ガーナの背中」と題したブログ(http://ameblo.jp/c-heka-s-mile/)で、現地の様子や活動内容を伝えてくれています。また、不定期ですが「ダワダワ新聞」(第1号_pdf371KB)(第2号_pdf465KB)(第3号_pdf484KB)(第4号_pdf521KB)(現在4号まで発行されました。)を関係者にメールで送っています。衛藤さんの活動するロウラは、首都アクラから北東約750km、ブルキナファソ国境に近い貧しい地域です。公立のロウラ高等学校で2年生の数学を担当しています。現地の様子や、活動内容は是非ブログで!


テーラロシアの大地に立つ徳田君

徳田誠君は、南米パラグアイ国コロネル・オビエド市の市役所で、環境教育を担当しています。ラテン系の少し無責任で、それでも明るく憎めない同僚との悪戦苦闘ぶりは、彼のブログ「Makoti-to」(http://yaplog.jp/mayukokatori/)で!!

マレーシア生まれ、マレーシア育ちの陽気で、ユーモアに富む彼のブログは、読む者を元気にしてくれます。

環境教育の生徒たちと


青年海外協力隊は、日本政府のODA予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業で、40年以上という長い歴史を持ち、これまでに延べ3万4000人を超える方々が参加しています。開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために活かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣します。

応募できるのは応募時に20~39歳の方で、日本国籍を持つ方です。募集期間は年2回(春・秋)、活動分野は農林水産、保健衛生、教育文化、スポーツ、計画・行政など多岐に渡ります。派遣期間は原則2年間です。

事業の主な目的は、(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与、(2)友好親善・相互理解の深化、(3)ボランティア経験の社会還元です。(JICAホームページより)