2012年度第1回国際協力活動推進プラットフォーム報告会が開催されました
5月30日(水)、2012年度第1回国際協力活動推進プラットフォーム会議が開催され、丸本学長、畠中特別顧問、吉井理事、纐纈理事、山内副学長、内藤副学長、服部副学長ら執行部の先生方と、会員19人が参加しました。
まず、今津代表世話人から、プラットフォームの運営について、それぞれの活動をどういう形で大学全体のものにし、外部リソースと結びつけていくのかといった課題への対応を、今後は、代表世話人となる富本会員と連携して進めてほしいという要望がありました。
続いて、2011年度の活動報告が行われ、最初に、今津代表世話人が、総括として、学生たちの国際活動が少し停滞しているが、7月に青年海外協力隊で活動していた学生の報告会を開催する予定であり、今後も、このような報告会を継続して開催することで、学生の国際活動への関心を高めていきたい、また、プラットフォームの活動を、大学の国際戦略と結びつけるなどして、大きな活動につなげたいと述べました。
引き続き、各会員から、活動報告が行われました。
活動報告の内容は以下のとおりです。
発表者 | 発表テーマ | 発表概要 |
---|---|---|
何 暁毅 教授 大学教育機構大学教育センター |
中国山東大学高等教育研究センターにおける講義提供及び交流推進 (ppt_10.9MB) |
山東大学高等教育研究センターの概要紹介、また、現地での講義の様子、山東大学が建設予定の青島キャンパスの視察について |
和泉 研二 教授 教育学部 |
カンボジア王国基礎教育調査 (ppt_63.1MB) |
カンボジアにおける学校教育、教員養成への支援について |
音井 威重 教授 共同獣医学部 |
インドシナ地域における拠点・支援大学の教育資源と相互交流及びモンゴル留学フェア (ppt_18.8MB) |
・ハノイ農業大学との協力による、ラオスにおける獣医学部設立支援、ベトナム畜産研究所との教育資源としてのミニ豚の調査、遺伝子保存事業の協力体制の確立について ・モンゴル留学フェアについて |
深田 三夫 教授 農学部 原田 博 山口リアライズ |
山口大学を核とする産官学協働の日越(ベトナム)国際協力事業 (ppt_34.8MB) |
水管理システム等を利用した、ベトナムにおける農業支援、ハノイ農業大学との大学間協定締結、マルタクシートのパイロット試験について |
朝位 孝二 准教授 理工学研究科 |
メコン川上流域におけるプロジェクト形成予備調査及びラオス・カンボジア留学フェアについて (ppt_10.9MB) |
・ラオス・カンボジア留学フェアについて ・メコン川の上流域の河岸浸食対策への支援プロジェクトについて |
関根 雅彦 教授 理工学研究科 |
・東ティモール国立大学工学部拡充計画 (ppt_11.3MB) ・工学部における国際連携、国際協力プロジェクト(インドネシア・ウダヤナ大学との連携) (ppt_3.07MB) |
・JICA東ティモール国立大学工学部能力向上支援プロジェクトへの協力について ・インドネシア・ウダヤナ大学との国際共同授業、修論指導等の連携について |
土生 英里 准教授 今津 武 特命教授 経済学部 |
経済学研究科「公共管理コース」におけるアジア諸国の公務員育成協力プロジェクト(バングラデシュ人事院研修所への寄付講座提供、「研究科横断型の英語による授業」等)紹介 (ppt_123KB) |
・公共管理コースの概要、講義内容、バングラデシュBCS Administration Academy(公務員研修所)との連携、バングラデシュ以外の国での公務員養成の試みについて ・日本理解のための研究科横断型の英語による授業について |
*発表内容の詳細は発表テーマをクリックして下さい。
2011年度の活動報告に続き、富本会員から、2012年度の活動計画について説明があり、大学の国際戦略とプラットフォームの活動を結びつけることを念頭に計画を作成したこと、また、プラットフォームを国際協力の里とも連携させたいこと、そして学生が参画できる機会を作っていく意向であることが述べられました。
会議終了後、学長から、「大学の国際協力活動がまとまりのあるものになってきていると感じた。また、体験しながら勝ち得たものは一生の宝物になるので、若い学生たちにも、プラットフォームの活動を広報してほしい」とコメントがありました。
また、各理事・副学長から、日本人学生が関わる仕組みを作ってほしい、国際貢献をするための仕組みを大学として作りたい等の意見が出されました。
最後に、畠中特別顧問が、「国際協力の里がなかなか形として見えてこなかったが、今日の報告を聞いて、さまざまな分野の先生が国際協力活動を行っていることを知り、すぐにでも何か形にできそうだとうれしく思った。先生方の活動に、できるだけ学生を巻き込んでほしい。また、先生方が活動される上で、制度上の問題等で動きづらいことがあった場合は、プラットフォームが制度を変える提案をする場として活躍してほしい」と所感を述べました。
今後は、学生が活動に参加できる仕組みを作りつつ、プラットフォームの活動を大学の国際戦略と絡める方策を見出しながら、国際協力活動を推進していきたいと考えています。
なお、当日の配布資料は、こちら(pdf_1.1MB)でご覧になれます。